自然素材
なかなか体を動かせていない今日この頃、
たまには長距離を歩いてリフレッシュしたい!いつもと違う景色・街並みを見たい!
と思い立ち、休日に静岡でお散歩を決行。
最近寒くなりようやく冬を実感してきましたが、先週はまだ少し動いたら汗が出る気温
歩いているだけでじんわり汗ばむ中、街並みは既にクリスマスカラー一色
なんだか違和感満載のなかのんびりお散歩を楽しみました。
そしてこのお散歩のゴール地点となったのがこちら、
西沢平良設計 駿府協会
静鉄清水線の日吉駅近くの線路沿いにあり、
レッドシダーと言う杉材で覆われたファサードが特徴的な直方体の礼拝堂
こだわりは自然素材のみを使用して建てられていること
外壁のレッドシダーの割肌板も施工完了時は薄茶色でしたが、塗装をかけていないため、
15年たった現在はダークグレー色へと炭化し、完成時とはまた違った雰囲気や佇まいを感じることが出来ます。
ビニールや樹脂といった素材は一切使われておらず、今までの施工技術を覆すような技術が盛り込まれた建築物だそう
この日は内観まで見ることが出来なかったので、次は礼拝堂内部も見学させていただいきたいです。
住宅づくりで考えるとすべてを自然素材に、とは技術的にも金額的にも難しいことですが
無垢材や塗り壁など、空間の1部に取り入れることは可能です
無垢材は天然木をカットしてそのまま使用する素材です。
合板と呼ばれる接着剤で木を貼り合わせたフローリングよりも、木の匂いや肌ざわりが特徴的です。
塗り壁材は石灰石を原料として糊を混合させた素材である漆喰や、プランクトンの殻が化石化した素材である珪藻土が多く使用されます。
どちらも耐久性や調湿効果、消臭効果、抗菌効果に優れた素材であり、建築されてから何百年と経っている城や蔵にも使われているもの
自然素材の家のメリットは、一般的に以下の通りです。
* 耐火性に優れている
* 機能性に優れている
* 夏は涼しく冬は暖かい
* 健康的な暮らしが実現できる
無垢材は接着剤を使っていないため、燃えた場合にも有害物質を発生させない特徴があります。そのため、自然素材の家は火に強い家となり
調湿効果と消臭効果が高い自然素材を使った家は、加湿器や除湿器といった家電で家屋内を整える必要がありません。
珪藻土は細かい穴が表面にあり、臭いを吸着してくれます。
そのため、ペットを飼っている家庭でもにおいを心配する必要もない
また、抗菌効果も高いことから小さい子供がいる家庭環境でも安心して過ごすことができ、
住む人に健康的な暮らしをもたらします。
例えばシックハウス症候群は、化学物質が家屋内に発散されることで人体に悪影響を及ぼす症状です。これは、気密性が高い現代の家だからこそ起きる問題といえますが、逆に気密性を低くすると湿度が高くなりダニやカビが発生します。
その場合はアレルギー物質が飛散することになり、快適な住環境ではなくなるでしょう。
一方で、自然素材の家では建材が調湿や消臭の役割を担うので健康的な暮らしが実現でき、さらには耐久性が高いことから「長く安全に住める家」という点で注目されています。
もちろん費用面やひび割れ、傷が生じやすいなど自然素材にもデメリットはありますが
経年劣化をあえて楽しむ、
メンテナンスをこまめに行うなど、家と寄り添いながら、変化を楽しみながらの暮らしってなんだか素敵じゃないですか??
一生に1度の家づくり
素材からこだわってみるのもいいかもしれません