耐震等級
新年あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
1月1日 石川県 能登半島で震度7の地震が発生しました。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
こんにちは、ティアラホームスタイル アーキデザインチームの矢部です。
地震が発生するたび、私たちの住む静岡県は大丈夫だろうか?
いつも不安にさせられます。
構造の耐震性を表す数値 耐震等級
耐震等級には1.2.3と段階があり、耐震等級3が現時点で一番高い数値になります。
(数字が多いほど安全性に優れます)
では等級によってどれくらい差があるのか?
わからない方も多いのではないかと思い、この場をお借りし説明させて頂きます。
耐震等級1は、建築基準法で定められている、最低限の耐震性能を満たすものです。
数百年に一度発生する大地震でも倒壊や崩壊をせず、数十年に一度発生する地震に対して損傷しないよう構造計算されています。
耐震等級1は、建築許可がおりる建築基準法の最低条件です。
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の耐震性能があることを示しています。
現行、「長期優良住宅」として認定してもらうには、耐震等級3以上の住宅を建てなければなりません。
耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の耐震性能があることを示しています。
住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも最も高い耐震基準です。
震度6強〜7の大地震が起きても、軽い補修程度で住み続けられるレベルで、消防署や警察署など防災施設に多い等級となります。
耐震に対する基準は、年度を重ねるに連れ、常に改変されてきました。
現行の基準は、2000年の住宅の品質確保の促進等に関する法律を基準に設定されています。
ここで必要なことは、例え耐震等級3を取得しても、必ず倒壊しないという保証はありません。度重なる余震の揺れ状況によっては、倒壊してしまう可能性もあります。
しかし、耐震等級3を取得することによって、一度の巨大な揺れには耐えることができるため、地震が起こった際、避難する時間の確保をすることができます。
私たちが住んでいる静岡県は、もう何十年も前から巨大地震が起こると言われてきました。
当社では、耐震等級3を基準に設計させて頂いております。
しかし今後、国の基準の見直しにより、耐震等級4、5の導入も考えられ、
導入することが必須の世の中になっていくかもしれません。
大切な家族を守るためにも、できるだけ安心な状況にしておくことが何より大事なことなのかもしれません。