住宅の広さ
朝と夜は、もう随分涼しくなりましたね。
日中はまだまだ気温が上がりますので、夏の格好をして、上着を持っておきたい時期です。
どうぞ、季節の移り目にご注意ください。
こんにちは
アーキデザインチームの小林です。
家づくりについて考えるとき
皆さまは、どのくらいの大きさの建物を思い浮かべるでしょうか。
できる限り部屋数が多く、広い家を求めていたり
ざっくりと30~40坪ほどの大きさをお考えだったり、
想像のしやすさから、家全体ではなく
LDKは18帖以上、寝室は8帖、和室は6帖、子供部屋は…と、部屋毎に数えることもあるかもしれません。
共通の目安として、国が定めた「居住面積水準」と呼ばれる指針があります。
そのうちの「誘導居住面積水準」は、
世帯人数に応じた豊かな住生活の実現の前提として
多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準です。
さらに、都市の郊外及び、都市部以外の一般地域における戸建住宅居住を想定したものを「一般型誘導居住面積水準」といいます。
◆ 一般型誘導居住面積水準
1) 単身者 55㎡
2) 2人以上の世帯 25㎡ × 世帯人数 + 25㎡
対して、「最低居住面積水準」と呼ばれるものは
世帯人数に応じた健康で文化的な住生活の基礎として、必要不可欠な住宅の面積に関する水準です。
◆ 最低居住面積水準
1) 単身者 25㎡
2) 2人以上の世帯 10㎡ × 世帯人数 + 10㎡
これらの水準から、
次のような物差しを見つけていただけるかもしれません。
大きく広い家をお求めなら、「一般型誘導居住面積水準」値を上回る面積のもの。
丁度いい大きさの過ごしやすい家なら、「一般型誘導居住面積水準」値に近い面積のもの。
出来るだけコンパクトな家なら、「最低居住面積水準」値は下回らない面積のもの。
たとえば、小ぶりな家づくりがしたい4人世帯ご家族の場合。
子ども達が独立した後はご夫婦2人暮らしになるので、その点も考慮して考えてみます。
① 4人世帯の一般型誘導居住面積水準 = 25㎡ × 4 + 25㎡ = 125㎡ = 37.73坪
② 2人世帯の一般型誘導居住面積水準 = 25㎡ × 2 + 25㎡ = 75㎡ = 22.64坪
③ 4人世帯の最低居住面積水準 = 10㎡ × 4 + 10㎡ = 50㎡ = 15.09坪
4人世帯の最低値である③が、②2人世帯の水準値を下回るので
なるべく小さな家を建てたいとき、下限値として約23坪と覚えておけば検討の材料になりますよね。
①から③の間で大きさを探るのではなく、明確な境界線を元に考えることができます。
実際のところ、希望される住宅面積と価格が一致するばかりではなく
他にも立地のよさや性能の高さ、お気に入りの仕様材料など、譲れない要素が複数ある場合は
なおさら広さだけを見つめているわけにはいきません。
しかし、そんな時こそティアラにご相談下さい。
各要素のご要望がぴたっとハマるその瞬間、一番喜んでいるのは実はスタッフの我々なのです。