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お役立ちコラム
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自然素材の家をつくるメリット・デメリット、後悔しない家づくりのポイントを解説

2023.04.17

せっかく注文住宅を建てるなら、素材にもこだわってみてはいかがでしょうか?
最近では、住み心地に優れた自然素材の家が人気を集めています。

この記事では、自然素材の家をつくるメリットやデメリットについて詳しく解説します。
これから家づくりをスタートさせるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

自然素材の家とは

自然素材の家に明確な定義はありませんが、一般的には、「化学物質を含む素材を使用することなく建てられた家」を指します。

主な自然素材の種類

代表的な自然素材には、以下の7つがあります。

名称 概要・特徴
珪藻土 「珪藻(ケイソウ)」という植物性プランクトンが化石になったもの。目には見えないたくさんの穴が空いていて、調湿性に優れ、脱臭効果もある。
漆喰 主な原料は消石灰(水酸化カルシウム)。水に強いという性質から、水回りや外壁にも使用できる。吸湿効果と防火性が高い。
無垢材 一本の木から直接切り出されて一枚板に加工された木材のこと。

柔らかい質感が特徴で、接着剤や化学物質を含まない。

天然リノリウム 100年以上前に開発された歴史ある自然素材。主な原料は亜麻仁油や石灰岩、木粉など。床材に使用されることが多い。
天然石 天然石の中でも、屋根材として人気なのが「粘板岩」。雨風に強く、古くからヨーロッパで屋根材として使用されてきた。
ニカワ 天然のノリ。動物の骨などに含まれる「コラーゲン」に熱を加えて抽出したもの。現在は牛皮を原料としたものが主流。
キヌカ お米を精米するときにできる米糠(こめぬか)を原料とする天然塗料。木に塗ることで木目が際立つ。

自然素材の家をつくる4つのメリット

自然素材の家には、主に以下のようなメリットがあります。

住み心地の良さ

自然素材が使われた家は、住み心地に優れています。

例えば、壁材に調湿性に優れた珪藻土を用いることで、湿度が高い夏場には湿気を吸い、
乾燥した冬場には湿気を吐き出してくれるため、室内を快適に保つことができます。

また、断熱性に優れた無垢材を使用すれば、冬は暖かく夏は涼しい、快適な住環境を整えてくれるでしょう。冷暖房の効きもよくなるので、光熱費の削減にもつながります。

もちろん、木材や自然素材の香りはリラックス効果も高いので、自然素材の家には「住んでいるだけで心地良い空間」が常に広がっているのです。

経年変化によって味がでる

無垢材などの自然素材は、経年劣化によって味が出てきます。
耐久性に優れているため、数十年で機能に問題が出ることはありませんが、見た目は明らかに変わってくるでしょう。

自然素材は一つひとつに個性があり、その変化の仕方もさまざまなので、世界に一つの味わいを楽しめるのが魅力です。

シックハウス症候群の心配がない

シックハウス症候群とは、建材などから発生する化学物質に体が反応することによって現れる健康影響です。
具体的には、目がチカチカしたり、鼻水が出たり、頭痛や湿疹が起きたりしますが、人によって症状は異なります。

シックハウス症候群は、新築住宅がもっともリスクが高いと言われています。また、リフォームをきっかけに発症するケースもあるようです。

自然素材の家には、シックハウス症候群の原因となりうる化学物質は含まれていません。そのため、新築の住宅でも心配することなく暮らすことができます。

耐久性に優れている

長く暮らす家を建てるなら、耐久性に優れた自然素材にこだわってみてはいかがでしょうか。

例えば、「粘板岩」が使用されたヨーロッパの建物は、何百年建ってもその美しさを保ち続けています。
また、日本の伝統的な建築に長年用いられてきた「漆喰」も、耐久年数は100年を超えると言われています。

自然素材というと「メンテナンスが大変なのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
簡単なお手入れだけで長く暮らせるのも、自然素材の家のメリットです。 

自然素材の家をつくる3つのデメリット

たくさんのメリットがある自然素材の家ですが、残念ながらデメリットも存在します。
続いては、自然素材の家をつくるうえで知っておきたい、3つのデメリットを紹介します。

材料費や施工費が高い

自然素材の家は、材料費や施工費が高くなりがちです。
例えば、無垢材のフローリングは複合フローリングより高いですし、珪藻土の壁材はビニールクロスよりも高いです。

また、自然素材を使って建築するとなると、素材の扱いに慣れた建築会社・工務店による施工が必要になります。そのため、施工費についても高めになるケースがほとんどです。

素材そのものの個体差がある

自然素材は、素材一つひとつに個体差があります。
素材によって色や木目柄、色ムラなどもあるため、完璧に統一するのは難しいでしょう。

素材による個体差は自然素材の家の魅力でもありますが、気になる場合は素材選びを慎重に行う必要があります。

反りやひび割れができやすい

自然素材の中でも、無垢材のフローリングは反りやすいという特徴があります。
これは、無垢材が部屋の湿度に合わせて伸びたり縮んだりするためです。

また、漆喰や珪藻土の壁は、ひび割れが発生するリスクがあります。
こちらは施工時の水分不足や下地となる石膏ボードのズレが原因のケースが多いです。

ただし、反りやひび割れなどのリスクは、経験豊富な建築会社・工務店に依頼することで最小限に抑えることができます。気になる場合は事前にしっかりと相談しておきましょう。

自然素材の家づくりでよくある疑問

最後に、自然素材の家づくりでよくある疑問についてお応えしていきます。

ハウスメーカーと工務店、どちらがおすすめ?

自然素材をつくるにあたって、「ハウスメーカーと工務店どちらに依頼すればいいの?」と迷う方もいるかもしれません。
それぞれのメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット

ハウスメーカー 工務店
・工期が短い
・施工エリアが広い
・プランの自由度が高い
・親身に対応してくれる
・施工費が安く済むケースが多い

デメリット

ハウスメーカー 工務店
・ 価格が高くなりがち
・プランの自由度が低い
・ 施工エリアが限られている

ハウスメーカーと工務店、どちらにもメリット・デメリットはあるものの、自然素材の家を建てるなら、こだわりを反映しやすい工務店がおすすめです。

ただし、施工技術は個々の職人によって異なるほか、アフターメンテナンスの有無などにも違いがあるため、どの工務店に依頼するかはしっかりと見極めるようにしましょう。

自然素材の家は価格が高い?

自然素材の家は、化学素材が使われた家と比較すると、材料費も施工費も高くなります。
そのため、初期費用だけを見れば、高いと感じる方もいるでしょう。

しかし、自然素材の家は化学素材が使われた家に比べて、ランニング費用を抑えられます。
光熱費やメンテナンス費用など、家の維持にかかる費用は安くなるため、長く暮らすことを考えると、トータルで見ればそれほど差がないケースも多いです。

中古の家を自然素材でリノベーションできる?

中古の家を自然素材でリノベーションすることも可能です。
自然素材を用いることで、断熱性や調湿性がアップするので、住み心地の良い家へと生まれ変わるでしょう。

自然素材の家は魅力がたくさん!工務店に相談しよう

自然素材の家は、耐久性や住み心地にも優れているほか、シックハウス症候群のリスクがないというメリットもあります。長く暮らす間に経年変化を楽しめるのも魅力です。

自然素材の種類は豊富なため、どんな素材をどの場所に使うべきか迷ってしまう方も多いでしょう。
自然素材の家づくりについては、自然素材の扱いに慣れた工務店に相談してみてはいかがでしょうか。

静岡県焼津市の工務店ティアラは、自然素材を活用した注文住宅を多数手がけています。
アフターメンテナンスも優れており、多くの施主様に満足いただいております。
自然素材の家を建てたいとお考えなら、ぜひティアラにご相談ください。

 

この記事を書いたスタッフ

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