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アーキデザインブログ
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回遊住人

2023.05.23

 

最近の家電の機能性を見て思うのですが、

本当に、数十年前にイメージされていた「便利さ」が叶う物に近付いているんですね。

使いこなせるように知識をアップデートする必要性を感じます。

 

 

 

バランスのとれた丁度いい製品は数あれど

やっぱり後に作られたものほど優れた品である、と思いたい気持ちも確かにあります。

それはそれとして、便利に使いたいならばどんなものかよく知らないと。

 

 

でも、車なんかが飛ぶ世界になることはあるんでしょうか…。

(ドローンを横目で見つつ)

 

 

こんにちは

アーキデザインチームの小林です。

 

 

以前、間取りの中の不要なスペースについて取り上げましたので、

今回は動線のことを、すこしだけ。

 

 

 

家の中の動線を考えるとき、

皆さまはどんな理想をお持ちでしょうか。

 

 

生活しやすい間取りを実現する方法は様々で、

それぞれ住人に合わせて設計するとなると、それこそ一概には言えないと思います。

 

 

しかし、もし条件が合うのなら、家の中をぐるりと一回り出来る経路があり

かつ、「一番遠い部屋」への動線が、移動しやすい距離感に納まるよう設計する

そんな回遊型の家づくりはどうでしょうか。

 

 

たとえば、建具や開口を部屋にふたつ設け、経路を2通り用意しておきます。

来客時にはそれが、家族が使う経路と、客人が使う経路という風に

表道・裏道として使用されるタイプ。

 

 

あるいは、全体ではなく、次のように一部分を回遊させるタイプ。

 

・外出時前後の移動を最小限にする、 玄関-収納-洗面脱衣室-キッチン

・就寝時や洗濯物をしまう時も便利な、主寝室-洗面脱衣室-クローゼット-LDK

 

 

 

 

弊社では、LDK横の中庭面に大きな開口を設け、

その周りをどんな風に使っていただくか考えることが多いのですが、

やはり洗濯物を中庭に干す場合には、水回りも隣接させます。

 

 

中庭以外に物干しスペースを設けるのであれば、その限りではありません。

また、お風呂の控えめではない窓を、中庭側に設けることもあり、

そういったところは、お客様の生活の数だけある正解のひとつひとつに近づけていくところです。

 

 

 

回遊型は、建具が増えたり

場合によっては廊下が必要だったりし、そのための出費もございます。

しかし同時に、見た目を決める仕上げ工事など、他要素との兼ね合いを図りながらご検討いただけますと

本当に住人の方にぴったりな、いい家づくりになるのではないでしょうか。

 

 

 

家づくりを終え、いざ新生活を始めるタイミングというのは、まさに転機ですよね。

 

その家の中で生活していくのですから、

間違いのない選択をし、最もいい形でまとめたいとお考えになるのは当然です。

しかし本当に大切なのは、これからそこでどんな風に暮らしていくかということ。

 

 

今の生活の良いところは大事にするとして、

読書や勉強をするときに、場所と時間を選べるようになったり

使い勝手のよい多目的スペースがあれば、軽い運動もしやすいでしょう。

 

中庭でヨガをするのも気持ちがよさそうですね。

キッチン周りを見直したことで、ご家族で調理をする頻度が上がるかもしれません。

 

 

子供の友人とそのご家族とのホームパーティ、

気の置けないメンバーでの食事会、

旅行帰りの親からお土産話を聞くときにも、集う皆さまにとって心地いい住みかでありますように。

 

 

アイディアを詰め込んだ家づくりの先に、

お気に入りの過ごし方を見つけていただければ何よりです。

「住み心地もよかったね」と思える家づくりを、是非ティアラにサポートさせて下さい。

この記事を書いたスタッフ

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