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アーキデザインブログ
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間取りの取捨選択

2023.05.13

 

もう随分と日が延びましたね。

暑い季節が近づいてくる気配を、早々に感じ取っております。

 

 

しかし、不意に気温が下がったり、

雨に降られたりするのもこの時期ですので

春と夏の境とはいえ、変わり目には油断せずお過ごしください。

 

 

 

 

こんにちは、

アーキデザインチームの小林です。

 

 

 

皆さまは、どんな間取りがお好きですか?

 

好きな間取りと、実際に住みたい間取りって一致しますでしょうか。

 

 

 

私は間取り図を眺めるとき

矩形ではない形に、必要な要素が上手に納まっているとつい注目してしまいます。

 

 

この「上手に納まっている」ってなにかと言うと

各部屋の用途に必要な面積が振り分けられ、

生活動線に無駄がなく、住人の生活を思いやるものである様子、です。

 

 

なんなら、私は無駄に感じるところもあるけれど

ここに住む方にとってはこの形がベストだ、と納得する間取りが好きです。

 

 

しかし、この必要だとか、無駄だと感じる部分って、どうやって決めているのでしょうね。

 

 

 

 

家づくりにおいての無駄というと、

すぐに浮かぶのは「使用頻度の低い物・空間」や、「移動のためだけにある物・空間」かと思うのですが

前者に関して考えるとき、私はいつも祖父母の家のある空間を思い浮かべます。

 

 

それは、玄関横に設けられた応接間で

いわゆる戦後の生活スタイルの西洋化と共に広まった

日本家屋に、洋風のガレージや書斎、シャンデリア風の照明が下がる客間がくっついている住宅のことです。

 

 

応接間について、子供の頃は

「この部屋だけやたらバタ臭くて、圧を感じるけど、なんなんすか?」などと思いつつ

用途別に色々な部屋を用意し、

家族でくつろぐ空間を和風にするなら必要な部屋だと考えていました。

 

今、自分で家づくりを考えるすると、応接間のような部屋を設けるかどうかは……

積極的にイメージしたことはありません。

 

 

時代ごとに必要なものが変わり、流行が移るように

無駄とされるものも変化していくことがありますよね。

 

 

何年か前までは、家族が集って同じ行動をするであろうLDKを広げ

部屋数を増やしすぎず、各面積を大きくする傾向にあった間取りの考え方も、

コロナ禍ではむしろ「別に書斎がほしい」「趣味部屋みたいなものがあったら」なんて意識が高まったかもしれません。

 

 

たとえば、そこまでしなくてもよいと思い直して

LDKの一角にデスクを取り付けたり

フリースペースを用意して、家族でうまく使っていくことを決めたりするのも

現代を生きる我々の生活スタイルが間取りに反映された結果だと思います。

 

 

実際に暮らしてみないと、分からない部分はあるかもしれません。

 

しかし、まずお考えいただきたいのは

ひとりひとりの生活を充実させることと、全体にとっての無駄を省くこと。

 

 

そのどちらも叶えられる家づくりを目指せば

家族で過ごす時間を、より楽しく感じていただけるのではないでしょうか。

この記事を書いたスタッフ

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